入社3ヶ月

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次郎が入社して早くも3ヶ月が経とうとしていた

 

そんなとき社長が「ちょっと次郎!来月初の

営業会議をやるんだけど、

体験談を話してもらいたいんだけど、いいよね?」

 

「は、はい」次郎は戸惑いながらも返事をしてしまった。

来月から新人が5~6名入社してくるらしい

いいかげんな話はできない

 

早速上司に相談したら「感じたまま話せばいいよ」と

想像どうりの返事が。

次郎は「もう腹をくくってやるしかないなあ」と肝に命じました

 

当日次郎は緊張しながらも壇上に立った

進入社員がほとんど男性だったので

次郎が経験したあの予約を取るときの腕の話をし始めました

 

最初、女性が話も聞いてくれなかったこと

脱毛の話を始めるとみんな引いてしまったこと

 

でも片方の腕を脱毛して見せながら話すと

いままでとは段違いの反応になってくれたことなど

壇上で実際に自分の腕を見せながら一生懸命話しました。

 

会場からは笑い声が聞こえ、いい雰囲気で終わりました。

 

休憩のときにみんなから

「すごい分かりやすかったです、実際に仕事に生かしてみたい」

と和やかにいろいろな話ができました。

 

上司の顔を見たら「ウン、ウン」とうなずきOKサインでした。

 

 

 

 

確信

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「さあどこの会社に行こうかな?」

次郎は自分のきれいになった左腕を見ながら

車を走らせました。

 

ある会社の駐車場に止まると

元気良く会社の中に入っていきました

「こんにちは!お忙しいところすみませんですが

脱毛のキャンペーンをやっているんですが、いかがですか?」

 

女性に「効果はどうなんですか?」と聞かれ

素早く腕を見せたら女性が笑っています。

笑いながらも「こんなにきれいになるんですね」と言ってきた

 

次郎は「脱毛やるとこんなに違うんですよ」

右腕と左腕を平行にしてさらに比べた

その女性は笑いながら「わかったわかった、じゃあ体験に行くわね」

 

次郎はうれしくてうれしくてにやにやしそうだったが

何とか気持を抑えながら元気良く「ありがとうございました!」

と深々と頭を下げました。

 

車に戻った次郎は顔面くしゃくしゃ

「思った通りこの方法は絶対うまくいく」と確信を得ました。

イッテェー

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次郎は始めての予約を取ってから

もっとたくさん取れる方法はないか考えていました。

 

それを気づかしてくれたのは新人女性社員の方法でした

その女性「薫子ちゃん」は外回りのときある会社の前で

お客さんに自分の脇を見せて「こんなにきれいになるんだよ!」

と話しながら予約をカンタンにとっていました。

 

その姿を見ながら「いいよなぁ女の人は自分の脇を見せられるもんなぁ」

と思っていました。

 

そんな時、男でもできる方法はなにかないかな、と自分の体を

見渡しました。「あった、あった、ここにあったじゃん」そう思うとすぐ会社に戻り

じぶんの腕の毛をワックステープ(ガムテープの大きいやつ)で

片方の腕の毛を思い切って「バリッ」とやりました。(イッテェー)

 

そのあと右腕と左腕を比べてみると「すげえーこれならいける!」

次郎は、わりと毛深かったのでその差は歴然

使用前、使用後みたいにハッキリわかる

 

この腕の状態をすぐにでも試さずにはいられなくなりました。

「行ってきまーす!」次郎は会社を勢い良く飛び出しました

おめでとう!

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翌日次郎は元気良く飛び出して行った

「毛くらいで恥ずかしくなんかない、自信を持っていこう!」

次郎は昨日の上司からのアドバイスを思い出していた。

 

気合を入れて飛び込み開始だ。

さあ一軒目「こんにちは!」自信を持って話し始めた

「脇の毛どうしてますか?剃ってる?抜いてます?」

思い切り自信を持ってトークした。

 

するとどうだろう

女の子が引かない、うそみたい

むしろ話に乗ってきた

(昨日とはぜんぜん感覚が違う不思議だ)

 

次郎は確かな手ごたえを感じた。

それからまもなく予約が決定した

次郎はこころの中で小さくガッツポーズをした

自分で自分に「おめでとう!」と

 

会社に着いて早速報告をしました「予約1件取れました!」

言ったとたんにみんなから祝福の握手、おめでとうの嵐

顔が蒸気しているのがわかりました。

みんなにありがとう、ありがとうとお礼を言いました。

 

帰りの車の中で次郎はさらにいいアイデアを思いついた

ニヤニヤしながら自宅に向かった。

誰かが見ていたら完璧に変なおじさんだったと思う。

 

 

 

 

 

ひとすじの光

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がっくり肩を落として会社に帰ってきたら

女性上司「どうだった?」

次郎「・・・だめでした」

 

上司「どういう風にだめだったの?」

次郎「みんな引いちゃうんです。毛の話を始めると・・・

   男ではだめなんですかね?」

 

かんぱついれずにその女性上司が

「なに言ってるの!産婦人科の男の先生なんか

患者に はい!パンツ脱いでって言うんだよ

どっちが恥ずかしいの?毛なんかたいしたことないじゃん」

 

次郎のいいところは単純で素直なところ

「そうですよね、毛くらいたいしたことないですよね、やってみます」

女性上司「そうだよ自信持って言うんだよ」

次郎「はい!わかりました」

 

次郎は自分のこころの中にひとすじの光を見ました。

 

 

営業開始

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いよいよ各会社に飛び込み訪問を始めました。

以前から経験はあったので何とかなるだろうと

軽い気持で行動開始です。

 

何軒か訪問をしたのですが、どうも調子がおかしいんです。

 

対象は20代の独身女性

「こんにちは!」

「こんど〇〇町に新しくできたエステのお店なんですが

キャンペーンで体験を3000でやっています、いかがですか?」

 

「脇の毛なんかの処理はどうしていますか?」と

恥ずかしげに聞くと

「やだ~」「・・・」

お客さんがどんどん引いてしまうんです

 

まいりましたその後何十件も回ったんですが

結果は散々でした。

やっぱり男性だとダメなのかなあ?

 

肩を落としながら会社に戻りました。

入社初日!

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面接で多少のやり取りがあって「じゃあ入社決定!」の言葉が

「いつから来れる?」 「いつでも大丈夫です」

「じゃあ明日から」 「あっはい・・・」

 

こんなやりとりで入社が決定しました。

(取り合えづ採用になったからまっいいか)

こんな感じで面接が終わりました。

 

そして翌日心弾ませ会社へ

 

とっ ところが

朝礼が終わって研修が始まるのかなと

イスに座っていると

女性の上司の声が

 

「とりあえず飛び込みで予約取ってきて一件でいいから」

「えっ!」

(何にも教えてもらってないよ)(汗)

 

いくら営業経験があるからって

それはないよなぁ~

 

仕方なく声だけは元気に「いってきます!」と出かけました。

 

それでもまぐれで取れるかも?

安易な気持で営業を始めました

面接

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あれはたしか次郎が35歳の冬でした

履歴書を片手に事務所のドアを開けました。

 

マンションの3階で住宅みたいでした。

そこはエステを始めたばかりの会社で

なんか場違いな感じがしたんですが

ここまで来たら受けるしかないだろうと

入っていきました。

 

いすに座って待っていると女性の方が

「思ったより若いじゃん!」と切り出しました

 

その方を多少知ってはいたんですが

なにしろ仕事の内容が不安でした。

まさかマッサージとかやるんじゃないだろうな

 

でもここを受けた一番の理由が

ここの社長はいままで夢をすべて達成してきた人でした。

そんな社長の下で働くことができれば

多くのことが吸収できるし、成長もできるだろうと

真剣に話を聞きました。・・・・・

 

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